Phafin2がAKTをリソソームに誘導
北海道大学は1月10日、新規AKT結合遺伝子Phafin2によるオートファジー制御の仕組みを明らかにしたことを発表した。
(画像はプレスリリースより)
同大学遺伝子病制御研究所の野口昌幸教授らは、細胞死制御の要となるリン酸化酵素AKTに結合する新規の結合遺伝子としてリソソーマル蛋白であるPhafin2を同定。さらに分子免疫手法を用い、Phafin2がリソソーム膜に存在する膜リン脂質PI(3)Pと結合し、AKTをリソソームに誘導する現象の解明に成功したという。
さまざまな疾患の治療開発への可能性
オートファジータンパク質分解系の異常は、精神疾患や悪性腫瘍、感染症などさまざまな疾患の原因となっている。プレスリリースでは
今回オートファジーを制御する仕組みを明らかにしたことは,これら未だ治療法のない疾病の新規治療への道標となる可能性があります。(北海道大学 プレスリリースより引用)
と期待が述べられている。(小林 周)
▼外部リンク
北海道大学 プレスリリース
http://www.hokudai.ac.jp/news/