企業の一員として働く上で、様々な保証が受けられることは、とても魅力的です。近年、注目を集めているのが従業員の健康を守る、ウェルネスプログラム。アメリカでは、2012年の時点で、従業員数が5万人を超える企業では9割が、従業員が50人以上の企業では半数が、何らかのウェルネスプログラムに取り組んでいるといいます。
このようなウェルネスプログラムの一つとして、アメリカで広く提供されているのが、PepsiCoのプログラム。この度、このプログラムの有用性を検証した報告がアメリカ合衆国労働省から発表されました。
PepsiCoのプログラムは、病気の管理に関する内容と、健康なライフスタイルに関する内容に大きく分けられていました。調査の結果、病気の管理に関する内容は、費用に対する効果が大きいことが分かりました。
過去7年間の数字を追ってみると、病気の管理に関するプログラムを導入した結果、1人当たり平均で1ヶ月136ドル、割合にすると29%の医療費が節約できました。
こうした結果から、職場でのウェルネスプログラムに対して、企業が出資することは、従業員の健康を守る上でも、また医療費軽減の上でも、効果があることが分かりました。健康なライフスタイルに関するプログラム単独では、費用面での効果はあまりめざましくなかったとのことですが、病気を予防するという面での取り組みとしては概ね評価されています。
これからは、アメリカだけでなく、もちろん日本でも、安心して仕事ができるよう、従業員の健康についての意識が高い企業が、どんどん増えてくることが期待できそうですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Managing Manifest Diseases, But Not Health Risks, Saved PepsiCo Money Over Seven Years
http://content.healthaffairs.org/content/
PepsiCo ; Health and Safety
http://www.pepsico.com/Purpose/