広島県と広島県医師会が県内全域の医療機関を対象に構築した「ひろしま医療情報ネットワーク」(HMネット)に、電子お薬手帳の機能が追加される。各薬局の調剤情報をウェブ上のサーバーに集約し、その情報を病院や診療所の医師、薬局薬剤師らが共有するサーバー型電子お薬手帳として、試行的に運用する。広島県薬剤師会が参画し開発を進めてきた。2月以降にモデル地区での運用を開始し、そこでの評価を経て、将来は県内全域に拡大したい考えだ。
当面は、広島市佐伯区、廿日市、福山の各支部をモデル地区に設定して運用し、その効果を実証する。同地区内の半数に該当する150薬局の参画を目標に、今月から参加の呼びかけを開始した。広島市佐伯支部では会員薬局の約7割が参加を表明するなど、前向きな反応が得られている。