日本薬剤師会の執行部は15日、第5回都道府県会長協議会で日薬会館建設に向け、既取得の土地に加え隣接地に定期借地権を設定し、建設する意向を固め、次期総会に諮る方針を示した。執行部側は建設用地140坪に地下1階・地上5階建ての計画案を紹介。年間維持費が現状の年間借室料(約1億円)を超す可能性が高いことも示唆した。当初は「現行借室料の財産化」が大きな目的だっただけに、改めて借地をすることや年間維持費が借室料の枠を超える可能性の是非が問われることになる。
日薬は、既に約90坪の土地を取得しているが、会館を建設するには狭いことから、さらに個人所有の隣接地100坪を定期借地(49年)にした上で会館を建設する方針を固めた。当初月額125万円(年間1500万円)の賃料を予定(5年ごとに改定)し、毎年の維持費は現室料の1億円(日薬分8000万円、日薬連盟2000万円)を超す見込みだ。ただし、借入金を12億円、地下1階・地上5階建ての会館にすると仮定すると、建設にかかる経費は22億円と想定している。