ナッツ摂取と死亡率全体との関連を調査
アメリカピスタチオ協会は1月8日、米医学雑誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン 2013年11月20号に発表された研究を紹介した。この研究は、76,464の女性サンプルと42,498の男性サンプルを調査対象とした、ナッツ摂取と死亡率との関わりについて調べた過去最大規模のものである。
約12万人のナッツ(ピスタチオ、アーモンド、ブラジルナッツ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、マカデミアナッツ、松の実、クルミなどのツリーナッツ)摂取行動と死亡率、各種疾患発症との関わりを解析した結果、週あたりのナッツ摂取回数が多くなればなるほど、心血管疾患、呼吸器疾患、腎臓疾患などが減少したという。これは過去の研究と一貫性のある内容である。
(画像はプレスリリースより)
不飽和脂肪酸・ビタミン類・抗酸化物質など、栄養豊富なナッツ
ナッツには、不飽和脂肪酸、高品質タンパク質、葉酸やナイアシンのようなビタミン類、マグネシウム・カルシウム・カリウムなどのミネラル、心臓保護・抗発がん性・抗炎症性・抗酸化の働きを持つフィトケミカルのような、健康維持に貢献する栄養素が豊富に含まれている。
今回の研究結果は、特にピスタチオが疾患防御力に優れており、ピスタチオを適度に摂取することで血糖値が健康的なレベルになることを示唆しているという。またピスタチオは、良質な脂肪酸とカリウムの影響によって、心血管疾患の減少にも寄与したと考えられるとしている。(鈴木ミホ)
▼外部リンク
アメリカピスタチオ協会 プレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/
Association of Nut Consumption with Total and Cause-Specific Mortality
http://www.nejm.org/doi/full/