バイオプロテーゼ人工心臓を初めてヒトに移植
フランスのカルマト社は2013年12月20日、自社の人工心臓を初めて人体に移植したと発表した。今回の移植は人工心臓の実用可能性試験の一環であり、ANSM(フランス国立医薬品・保健製品安全庁)、および被験者保護委員会(倫理委員会)から与えられた承認に基づくものであるとしている。
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世界最先端の完全人工心臓プロジェクト
カルマト社は、完全人工心臓プロジェクトを設計・開発し、代替法を提供している。同社は、世界中で死亡の主因となっている慢性心不全および急性心不全に伴う公衆衛生問題に対し、対処法の提供をすることを目標としている。現在、先進国ではこれらの疾患の患者が1億人を超えるとされており、同社は完全人工心臓の開発によって、心不全を抱える人々に対する移植心臓の不足という、周知の課題の克服を目指すとしている。
ヒトへの移植、スムーズに
世界初となるこの手術は2013年12月18日、パリにあるHôpital Européen Georges-Pompidouの医療チームによって施行された。この初移植はスムーズに行われたという。移植された人工器官は生理的心拍数で、正常な血流を自動的に送り出している。この患者は12月20日現在、集中治療室でモニタリングされているが意識もあり、家族に話しかけることができているという。(たなか牡丹)
▼外部リンク
カルマト社 プレスリリース(PDF)
http://www.carmatsa.com/