SFC研究所湘南音楽音響・ラボと共同研究開発
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社は2013年12月24日、聴覚障害者の聴こえ改善を目的としたコミュニケーションサポートシステム「COMUOON(コミューン)」の発売を発表した。
難聴・補聴器に関するアンケート調査「JapanTrak2012」によると、補聴器は目覚ましい技術向上を遂げている一方で、日本の難聴者における補聴器使用率は14.1%であり、これは欧米の使用率と比べるとおよそ半分の値であるという。
そこで同社は、聴覚障害者の聴こえ改善を目指し、慶応義塾大学環境情報学部の武藤佳恭教授が代表を務めるSFC研究所湘南音楽音響・ラボとの共同研究開発を実施。その成果として、健聴者と難聴者の直接的なコミュニケーションを可能とするCOMUOONを開発したという。
(画像はニュースリリースより)
話者が専用マイクで聴こえの支援
COMUOONは「話者側でもできる聴こえの支援方法がないか?」との発想から、生まれたもの。従来の補聴器のように難聴者が装着するのではなく、話者が専用マイクを通して会話を行い、難聴者の聴こえを支援する。スピーカーに指向性構造を持たせたことにより、室内での反射を抑制し、明瞭度と発話時のレスポンスを向上。聴こえやすさを大幅に改善したとしている。
2012年4月に設立された同社は「伝える、聴こえるをデザインする。」をミッションとし、聴こえ支援機器の開発やプロフェッショナル向けの音響機器の製造、販売を行っている。また、店舗向けサウンドプランニング、サウンドリノベーションサービスによる音環境の改善にも取り組んでいるという。(QLifePro編集部)
▼外部リンク
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 ホームページ
http://u-s-d.co.jp/index.html