カンボジア王国プノンペン市に病院を建設
日揮株式会社は2013年12月24日、カンボジア・プノンペン市内に病院を建設し、日本の医療技術力・ホスピタリティーを活かした病院事業を展開すると発表した。同事業は、日本人医師と看護師が中心となってカンボジア市民により安心できる医療を提供するものであり、日本政府の成長戦略の1つである「医療のパッケージ輸出」を本格的に行う初めてのケースである。
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新興国の医療ニーズの増加
日揮は、日本国内において30年以上にわたり病院設計建設・コンサルティングプロジェクトなどを実施。また2008年からは、都立松沢病院においてPFI事業などについても実績を積んできた。一方、新興国においては、経済発展にともない医療の需要が増加。日揮には数多くのプラント建設プロジェクトを請け負ってきた実績と、それにより培われてきたプロジェクトマネジメント力、知見があり、その強みを活かして、今後は海外の病院事業を積極的に展開していく方針だという。
今回の病院事業は、株式会社産業革新機構から出資支援を受けた日揮傘下のカンボジア法人が、株式会社Kitahara Medical Strategies Internationalに医療業務を委託する形で行われるもので、総事業費は約35億円である。日本、カンボジア両政府より協力を得て、2015年内の開院を計画しているという。
カンボジアの医療レベルの向上に貢献
また同事業は、カンボジア人の医療従事者への教育を通じて医療技術の向上を目指すとともに、カンボジアの医療サービスレベルの向上に資することで、年間21万人にも及ぶ患者の海外流出を止めて患者の負担を軽減することを目標としている。中でも、カンボジアにおける医療レベルが十分とは言えない脳神経外科分野で、高度な技術とサービスを提供することで、カンボジア国民の健康に資することが期待される。(鈴木ミホ)
▼外部リンク
日揮株式会社 プレスリリース
http://www.jgc.co.jp/jp/01newsinfo/2013/release/