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東大 ダウン症の脳での神経細胞減少の仕組みをマウスで発見

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2013年12月26日 PM02:45

DYRK1AとDSCR1が増加

東京大学 大学院理学系研究科附属遺伝子実験施設の倉林伸博助教と眞田佳門准教授は、ダウン症の脳で神経細胞が減少する仕組みをマウスで発見したと発表した。

(画像はプレスリリースより)

両教授は、第21番染色体にある2つの遺伝子(DYRK1AとDSCR1)に着目。マウス胎仔脳でDYRK1AとDSCR1の発現量が同時に増加すると、神経細胞を生み出す親細胞である神経幹細胞の働きが鈍化し、神経細胞が生み出されにくくなることを発見した。また、マウス胎仔脳でDYRK1AとDSCR1によって働きが調節されている因子(NFATc)も明らかにしたという。

治療法確立の指針に

ダウン症の脳では神経細胞の減少や脳容積の低下が起き、これが知的障害を引き起こす一因と推察されている。通常は2つしかない第21番染色体が3つに増えることで、その染色体上にある遺伝子量も1.5倍になることが原因とされているが、どの遺伝子量が多くなるかはこれまで不明であった。

今回の研究成果についてプレスリリースでは

本研究の成果は、ダウン症の脳発生異常の仕組みの理解に大きな一歩を踏み出す知見であり、ダウン症における脳発生異常を緩和する治療法の確立に重要な指針を提供すると期待される。(東京大学 プレスリリースより引用)

と述べられている。(小林 周)

▼外部リンク

東京大学 プレスリリース
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/

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