黄熱の予防接種を推奨
厚生労働省は12月12日、2014年6月から開催されるサッカーW杯ブラジル大会を前に、ブラジルへの渡航注意事項を検疫所(FORTH)のウェブサイトに掲載。渡航予定者に向け、早めの黄熱予防接種を呼びかけるリーフレットを作成したと発表した。
(画像はプレスリリースより)
世界保健機関(WHO)は、黄熱の流行地域へ行く場合は予防接種を受けてから渡航することを推奨している。ブラジルでは、入国する際に予防接種国際証明書は求められていないが、流行地域に渡航する場合は予防接種を勧めている。また、一部の国はブラジルからの入国者に対し、予防接種国際証明書を求められる場合があるという。
黄熱の予防接種の注意点
日本に常在しない疾患や発生が稀な疾患がブラジルで発生していることから、厚労省は、黄熱以外にも、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病等の予防接種も併せて勧めている。これら複数のワクチンを接種する場合、数か月かかる場合もあるため、早めの予防接種が推奨されている。また、厚労省は今後、旅行関係の団体などを通じて周知を図っていくとのこと。
黄熱の予防接種は全国25カ所の接種機関でのみ接種可能で、事前予約制。ピーク時では混み合う恐れがあるので、早めの予約を行うことが望ましい。接種料金は1万円程度とのこと。また、生ワクチンのため、接種後4週間は他のワクチンを接種できない。予防接種証明書は接種10日後から10年間有効としている。(伊藤海)
▼外部リンク
厚生労働省 報道発表資料
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/
厚生労働省 検疫所 FORTH お知らせ
http://www.forth.go.jp/news/2013/