18歳以上でAD/HDの診断を受けた患者にも処方可能に
ヤンセンファーマ株式会社は12月20日、注意欠陥・多動性障害(AD/HD)治療薬「コンサータ錠(R)」が、18歳以上の成人期への適応拡大の承認を取得したと発表した。
コンサータ錠は2007年10月に、日本で初めて「小児期(18歳未満)におけるAD/HD」を適応とする製造販売承認を取得。2011年8月には18歳未満にコンサータ錠による治療を開始した患者が18歳以降も継続して使用できるよう、添付文書の一部改訂が行われていた。
今回の成人期への適応拡大の承認取得により、小児期に診断を受けて治療を開始した患者ばかりでなく、18歳以上になってからAD/HDとの診断を受けた患者に関しても、コンサータ錠を処方することが可能となる。
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39の国と地域で成人期のAD/HDに適応
コンサータ錠は、メチルフェニデート塩酸塩を有効成分とするAD/HD治療薬。浸透圧を利用した放出制御システムを採用しているほか、コーティング層にもメチルフェニデート塩酸塩を含有させている。これにより服用直後はコーティング層から、その後は放出制御システムからメチルフェニデート塩酸塩が放出され、12時間にわたり効果が持続するよう設計された放出制御型徐放錠である。
2013年10月の時点で、コンサータ錠はアメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・オーストラリア・カナダ・韓国など91の国および地域で小児期のAD/HDを適応として承認されている。成人期のAD/HDに対する適応はアメリカ・オーストラリア・カナダ・韓国など、39の国と地域で承認されている。(鈴木ミホ)
▼外部リンク
ヤンセンファーマ株式会社 プレスリリース
http://www.janssen.co.jp/public/rls/news/4276