多くの地域で総飛散量が例年よりも少なく
環境省は、2013年12月20日、平成26年春のスギ・ヒノキ花粉総飛散量予測及びスギ・ヒノキ花粉飛散開始時期予測(第1報)を公表した。
例年との比較では花粉の総飛散量は北海道と四国、九州の一部でやや多くなるが、その他の地方は例年より少なくなる見込み。特に東北南部から関東北部にかけてと北陸東部、東海地方、中国地方では例年の50%以下の地域がある見込みとなった。
(2014年のスギ花粉飛散開始日予測~環境省発表資料より~)
平成26年春の花粉の総飛散量については、前シーズンが東北南部から西日本にかけて例年の1.5倍から3倍という大量飛散年になったことにより、スギ・ヒノキの雄花着花量が少なく、花粉も少なくなる見込み。特に、前シーズンに大量飛散となった東北南部から関東北部、北陸、東海、近畿南部、中国地方での減少が著しく、前シーズンの3割以下になる地域が多い見込みだ。
一方、東北北部から北海道にかけてと九州南部の一部では前シーズンの飛散量が例年並みか少なかったこと、及び日照時間がやや多くなったため、前シーズンを上回る地域が多くなる見込みとなっている。
スギ花粉の飛散開始日は、全国的に例年並みかやや遅い
スギ花粉の飛散開始日について、雄花の休眠覚醒は低温が厳しいほど早くなるために、ほぼ例年並みかやや早くなるが、開花準備期間の1月から2月がやや低温になるために、全国的に例年並みかやや遅く、西日本では花粉飛散開始が例年よりも早かった平成25年春と比較すると5日前後遅くなる可能性が高いと見込まれている。(QLifePro編集部)
▼外部リンク
環境省花粉情報サイト
http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/index.html