2014年に臨床第1相試験開始
大塚製薬株式会社は12月11日、デンマークのH.ルンドベックA/S(以下、ルンドベック社)とアルツハイマー型認知症に対し研究中のワクチン候補「Lu AF20513」を共同開発することを合意したと発表した。
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この契約に基づき、2014年に臨床第1相試験が開始される。大塚製薬はルンドベック社に対して契約一時金として400万ユーロを支払い、ルンドベック社が臨床第1相試験の開発経費を負担する。
「Lu AF20513」はアルツハイマー病の病態進展の抑制を目指すβアミロイドワクチン。認知症の早い段階でβアミロイドの沈着を抑制することで病態進展を遅らせるというβアミロイド仮説に基づいたもので、現在は前臨床段階にあるという。
両社にとって3番目のプロジェクト
大塚製薬とルンドベック社は、2011年11月に中枢薬事業のアライアンスを締結し、アルツハイマー型認知症の症状改善薬として「ブレクスピプラゾール」、「Lu AE58054」を共同開発している。
今回新たに共同開発することを契約した「Lu AF20513」は、両社にとって3番目のプロジェクトになる。(小林 周)
▼外部リンク
大塚製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.otsuka.co.jp/company/release/