服薬コンプライアンスの向上
アストラゼネカ株式会社は、「カソデックス(R)錠80mg」の新たな剤型として「カソデックス(R)OD錠80mg」を発売したと、12月13日発表した。同剤は、前立腺がん治療薬としては初めての口腔内崩壊錠(OD錠)で、8月15日に承認を受けていたもの。
(画像はwikiメディアより引用)
カソデックス錠は、1日1回1錠投与の非ステロイド性抗アンドロゲン剤で、前立腺がん治療における内分泌療法の中心的な薬剤として、臨床実績は10年を超える。前立腺がんの患者の多くは高齢者であり、薬剤をのみ込むことが困難であったり、多剤服用のケースが多い。今回発売されたカソデックスOD錠は、唾液により口の中で溶けやすく服用しやすいのが特徴なため、患者のコンプライアンス向上が期待できるとしている。
最も増加しているがんの1つ 前立腺がん
用法用量は、通常、成人にはビカルタミドとして1回80mgを1日1回、経口投与する。カソデックス錠80mgは、白色フィルムコーティング錠だが、カソデックスOD錠80mgは白色から微黄白色の素錠。
前立腺がんは、最も増加しているがんの一つ。アストラゼネカは、日本の前立腺がんの治療においては20年以上の実績がある。同社はカソデックスOD錠の販売を通じ、更に前立腺がん患者のニーズに応えていきたいとしている。(堤朝子)
▼外部リンク
アストラゼネカ株式会社 プレスリリース
http://www.astrazeneca.co.jp/