立入検査は、医療法に基づき、病院が医療法や関係法令に規定された人員・構造設備を有し、適正な管理を行っているかを調査するもの。11年度は全病院の94・9%に当たる8161施設を対象に実施した。
薬剤師の適合率を地域別に見ると、近畿(98・1%)、関東(96・9%)、東海(96・5%)、北陸・甲信越(95・9%)、四国(95・4%)は全国平均を上回ったが、九州(92・6%)、中国(92・8%)、北海道・東北(93・9%)は下回った。
全国8ブロックのうち、北海道・東北や中国、関東の適合率が前年度より改善。北海道・東北は1・1ポイント増となった。近畿や東海、四国などは適合率が下がり、北陸・甲信越は0・6ポイント、九州は0・5ポイント減となった。東西で比べると、東日本が95・8%と平均を上回ったのに対し、西日本は94・7%と平均を下回った。
薬剤師の病床規模別適合率は、精神等を除く一般病院で平均95・6%だった。49床以下では88・1%と低いが、50~99床が95・7%、300~399床が98・6%など、病床数が増えるに伴い適合率が改善していく傾向は変わっていない。
医師数の適合率は前年度より0・7ポイント増の92・5%、看護師が同率の99・4%だった。
医師をブロック別に見ると、近畿(96・8%)、関東(96・4%)、東海(94・7%)など、大都市圏で高い傾向にあるが、近畿は前年度よりも0・2%減だった。
一方、北海道・東北(83・3%)、北陸・甲信越(87・7%)、四国(90・1%)、中国(92・4%)が平均を下回ったが、いずれも前年度より改善しており、北海道・東北は1・7ポイント、中国は1・6ポイント増えた。
東西別では、東日本が91・1%と平均を下回ったのに対し、西日本は93・9%と平均を上回った。
表:薬剤師の地域別適合率