世界に先駆けて日本発の新薬を
厚生労働省は12月4日、「世界に先駆けて革新的医薬品等の実用化を促進するための省内プロジェクトチーム」(以下「革新的医薬品等実用化PT」)を設置したと発表した。
(画像はwikiメディアより引用)
厚労省内の連携に向けて立案
このプロジェクトチームは、国内で研究開発されている成果を速やかに実用化させるために、省内関係部局が連携し、基礎研究から臨床研究、治験、承認審査、保険適用までの過程に一体となって取り組ませるための改善案を立案。薬事承認の効率化を図り、現行の医薬品等承認審査体制の再点検や、審査の迅速化と質の向上を目指すという。また、製薬企業による革新的医薬品の早期開発に資する薬価制度のあり方についても、薬事承認を含めて検討することになっている。
省内各部局リーダーが参画
チームは主査に厚生労働審議官、主査代理に医薬食品局長、副主査に3名の大臣官房審議官、その他の構成員は、各局の課長等となるそうだ。
海外に比べ、遅速と呼ばれる国内の医薬品開発の現状には、多くの要望が挙げられている。国内の大学や研究機関で基礎研究から進められている多くの成果を、世界に先駆けて実用化につなげることを目指す本プロジェクトチームが、速やかに成果を挙げることが強く期待される。(長澤 直)
▼外部リンク
厚生労働省 プレスリリース
http://www.mhlw.go.jp/file/