朝食をしっかりとることが美容や健康に良いという知識は、世界中の多くの人が支持しています。一方アメリカでは、一日の中で夕食をメインにするのが、典型的な食事スタイル。朝食を抜いたり、ほとんど食べないという人が多いのが実際のところです。
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先日行われた米肥満学会年次大会で発表された報告によると、タンパク質の豊富な朝食をとっていると、その日一日の食事の摂取量をコントロールすることができるそうです。
この報告の元になったBiofortis Clinical Researchとミズーリ大学の共同調査では、参加者に300キロカロリーの朝食を食べてもらいました。メニューは、タンパク質が多いもの、脂質が多いもの、繊維質が多いものの3通り。また、朝は水だけを飲む「朝食抜き」の人にも協力を得ました。その後、昼食までの間に30分ごとに食欲や、空腹感、満腹感、そして昼食の量について参加者に質問した結果をまとめました。
タンパク質がたっぷりの朝食を食べた人たちは、それ以外の人たちと比較して、満腹感が長続きし、空腹感の度合いが低く、食欲を強く感じることがありませんでした。また、それに続く昼食での摂取カロリーは、他の人たちより低くなっていました。
このことから、タンパク質の豊富な朝食を食べることは、朝食以降の食事量を自然にコントロールできるようになるので、健康的な体重の管理に役立つ可能性があるという見解が述べられました。
コーヒーを豆乳に置き換えたり、脂肪分の少ないカッテージチーズを追加したりといった一工夫で、朝ごはんから体重管理を一歩リードしてみてはいかがでしょうか。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Protein-rich breakfast helps to curb appetite throughout the morning, scientists find
http://www.eurekalert.org/pub_releases/