医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 日本イーライリリー AD/HD治療薬・ストラテラの内用液を発売

日本イーライリリー AD/HD治療薬・ストラテラの内用液を発売

読了時間:約 56秒
2013年12月11日 PM03:30

注意欠陥/多動性障害治療の現在

日本イーライリリー株式会社が、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)の治療薬として経口液剤である「ストラテラ(R)内用液0.4%」(一般名:アトモキセチン塩酸塩)の発売を発表した。

(この画像はイメージです)

AD/HDの治療は、基本的に非薬物療法と薬物療法などの様々な治療を組み合わせて行う。薬物療法は、非薬物療法での症状コントロールが難しい場合や、症状が強い場合に用いられる。ADHDの治療薬には、不注意や多動性・衝動性を軽減させる効果があり、生活がスムーズになることで、本人や家族の自信が取り戻すことができ、周囲の人との関係も良好になるといったことが期待できるという。

ストラテラは、ノルアドレナリンの再取り込みを選択的に阻害する中枢神経刺激薬で、投与2週間後から改善が見られる。また、依存リスクも極めて少ないことが確認されているという。

発売されたストラテラ内用液への期待

今回発売されたストラテラ内用液は、これまでのカプセル剤をニーズに合わせて改良し、経口液として服用のしやすさを最優先して開発されたもので、特にカプセルが飲みにくい患者向けとして、新たな治療の選択肢の幅を提供することとなった。

ストラテラは、アメリカで開発された医薬品で、2009年に日本での小児AD/HDへの処方を認可、次いで成人向けにも2012年に認可を取得している。(dirie)

▼外部リンク

日本イーライリリー株式会社 プレスリリース 
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/

TimeLine: ,
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 排卵誘発剤「クロミフェン」、安価で迅速な新規合成法を開発-近大ほか
  • 急性期脳梗塞患者、脳のミエリン量が多いほど予後が良好と判明-広島大
  • 妊娠期の感染症/発達期の社会的ストレスがもたらす精神疾患の仕組みを解明-京都大
  • 僧帽弁逆流症に合併する重症三尖弁逆流症の特徴と予後の実態を調査-順大ほか
  • 化膿性脊椎炎、「後方固定術」による脊椎安定化が感染制御に寄与する可能性-筑波大
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい