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文部科学省「薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂に関する専門研究委員会」、改訂コアカリ案を了承―6年制に特化した内容に

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2013年12月06日 AM09:57

文部科学省の「薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂に関する専門研究委員会」は2日、改訂コアカリの最終案を大筋で了承した。今月下旬に開かれる予定の「薬学系人材養成のあり方に関する検討会」で最終決定する。

改訂コアカリは、6年制学部・学科の教育に特化した内容となっている。医学教育のコアカリを参考に、今回から新たに「薬剤師として求められる基本的な資質」を明示した。

基本的資質は、▽薬剤師としての心構え▽患者・生活者本位の視点▽コミュニケーション能力▽チーム医療への参画▽基礎的な科学力▽薬物療法における実践能力▽地域の保健・医療における実践的能力▽研究能力▽自己研鑽▽教育能力――の10項目で構成。それらの資質を身につけるためのカリキュラムの項目立てが行われている。

また、大項目を▽基本事項▽薬学と社会▽薬学基礎▽衛生薬学▽医療薬学▽薬学臨床▽薬学研究――の7項目に整理。これまで、薬学教育専門のコアカリとは別に定めていた実務実習のコアカリは「薬学臨床」の項目に一本化した。特に、6年制で必修となった実務実習は、▽在宅医療・介護への参画▽プライマリケア、セルフメディケーションの実践――といった項目が加わり、将来の薬剤師の役割を踏まえた抜本的な改訂が行われている。

そのため、実務実習については、国立大学薬学部長会議や私立薬科大学協会、日本病院薬剤師会、日本薬剤師会など新薬剤師養成問題懇談会(新6者懇)の構成機関をはじめ、新6者懇オブザーバー機関の薬学教育協議会、日本薬学会教育委員会などで構成する連絡会議で▽薬局実習と病院実習の区分、分担▽方略作成の必要性▽実習施設の確保――などについて関係機関間の調整を図ると共に、各機関の役割や検討事項を明確化することになっている。

また、「薬学教育モデル・コアカリキュラムの基本理念と利用上の留意点」では、コアカリについて、「カリキュラム作成の参考となる教育内容ガイドライン」「具体的な授業科目の設定や教育手法は各大学の裁量」との位置づけを明確化した。

その上で、教育課程の時間数の7割程度をコアカリに示された内容の履修に充てることが妥当とし、残りの3割程度の時間数で個性ある大学独自のカリキュラムを準備することが求められるとした。

 

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