環境除菌・洗浄剤「ルビスタ」を使用した汚物処理キット
キョーリン製薬ホールディングス株式会社は11月25日、子会社であるキョーリン メディカルサプライ株式会社と杏林製薬株式会社が共同で、嘔吐物などの汚物処理用の新製品として、「ルビスタ嘔吐物処理キット」を12月初旬に発売することを発表した。
(画像はプレスリリースより)
必要な器材を全てキットに梱包
同製品には、2012年7月に発売された環境除菌・洗浄剤「ルビスタ」が使用されている。この「ルビスタ」は、感染予防・病原微生物の蔓延防止を目的とした衛生管理のために、世界中の医療機関等で用いられている。
同キットを使った嘔吐物処理の手順は、吸水ポリマーシートで嘔吐物を覆って嘔吐物シートごと除去し、残った嘔吐物残渣はペーパータオルをかぶせ、ルビスタ調製液で浸してペーパーごと除去。最後に嘔吐物の付着した表面をルビスタ調製液で除菌・洗浄して、処理用品を全て廃棄する、というものだ。同製品には嘔吐物処理に必要な器材が全て1つのキットに梱包されているため、迅速・簡単に嘔吐物の適切な処理を行うことができるという。
感染性胃腸炎等の拡大防止の効果を期待
感染性胃腸炎に罹患した患者の便や嘔吐物には、原因ウィルスが非常に多くふくまれている。ウィルスは強い感染力を有するため、嘔吐などによって原因ウィルスがまき散らされた場合、迅速に適切な処理をしなければ、二次感染を引き起こし感染が拡大する。同製品は既存の製品に比べて、より迅速・簡便・確実な嘔吐物処理を行うことが可能であり、汚染拡大防止の効果を高めることが期待できる。(鈴木ミホ)
▼外部リンク
キョーリン製薬ホールディングス株式会社 プレスリリース
http://www.kyorin-gr.co.jp/news/docs/