110ヶ国で承認取得
グラクソ・スミスクライン株式会社は11月22日、抗うつ薬「パキシル(R)錠5mg/10mg/20mg」について、外傷後ストレス障害(PTSD)に対する効能・効果の承認を取得したと発表した。
(この画像はイメージです)
パキシル錠は、うつ病やうつ状態に加え多くの不安障害に適応する、選択的セロトニン再取り込み阻害剤。うつ病の治療薬としてイギリスで1990年に承認を取得し、それ以降110ヶ国以上で承認されている。
日本においては2000年11月にうつ病・うつ状態、パニック障害の適応症で販売が開始され、2006年1月には強迫性障害、2009年10月には社会不安障害の適応承認を取得した。
PTSDの適応承認取得は60ヶ国以上
今回の承認申請は、公知申請制度により進められたもの。2011年3月の東日本大震災後にPTSD治療薬の必要性が注目され、日本トラウマティック・ストレス学会と日本不安障害学会により、厚生労働省とグラクソ・スミスクラインにPTSD治療薬の早期承認・保険適応を求める要望書が提出された。
グラクソ・スミスクラインは、欧米においてすでにPTSDの適応承認を取得していたパキシル錠について適応追加申請の手続きを行い、承認を取得。パキシル錠のPTSDの適応は、2012年10月時点で、60ヶ国以上で承認されている。(小林 周)
▼外部リンク
グラクソ・スミスクライン株式会社 ニュースリリース
http://glaxosmithkline.co.jp/press/