医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > テルモ 日本初のアセトアミノフェン静注剤の発売を開始

テルモ 日本初のアセトアミノフェン静注剤の発売を開始

読了時間:約 59秒
2013年12月03日 PM04:00

1000mg」新発売

テルモ株式会社は、日本で初の導入となる解熱鎮痛効果をもつ静注剤「アセリオ静注液1000mg」を11月25日より発売開始した。これまで成人では経口製剤のほかに選択肢が存在しなかったアセトアミノフェン製剤において、静注剤が加わったこととなる。

(画像はプレスリリースより)

アセトアミノフェン静注剤は、海外で2002年に発売されて以来、現在では欧米を含む世界80カ国で製造販売されており、すでに疼痛管理の標準的薬剤のひとつと認識されるものになっている。

しかし、日本国内ではアセトアミノフェン製剤には、経口製剤と坐剤しかなく、また坐剤の使用は小児に限定されているものであり、選択肢が限られていた。

これまでの経口製剤などが使用困難な場合の疼痛管理に

このような国内の現状を受け、日本緩和医療学会と日本緩和医療薬学会は、新薬剤の要望を提出。2010年「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で、医療上の必要性が高いとの判断がなされ、厚生労働省からテルモに対し、開発要請が出されていた。

「アセリオ静注液1000mg」は、こうした要請を受けて発売に至ったもので、経口製剤及び坐剤の投与が困難な場合における疼痛、及び発熱をその効能・効果としている。解熱鎮痛効果をもつ唯一の静注剤として、今後、手術を受けた患者や、がん患者の身体症状によって経口製剤や坐剤の使用が困難なケースにおいても、より適切な疼痛管理が可能となると期待される。(紫音 裕)

▼外部リンク

テルモ株式会社 プレスリリース
http://www.terumo.co.jp/pressrelease/

 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • アミバンタマブ+ラゼルチニブでEGFR遺伝子変異を有する進行NSCLCのOSを大幅に改善(第Ⅲ相試験MARIPOSA)
  • エピソード記憶能力を誰でも簡単に計測可能なスマホアプリ、特許取得-富山大ほか
  • ウゴービ電子添文改訂、 MACE発現リスク20%低下示したP3データ反映-ノボ
  • 炎症性腸疾患に対するduvakitugの有効性・安全性の追加データ発表-仏サノフィほか
  • ミリキズマブ投与のIBD患者、多くが2年後も臨床的寛解/内視鏡的改善を維持-米リリー
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい