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バイエル薬品と参天製薬 眼科用VGEF阻害剤アイリーアが2つ目となる適応追加承認を取得

読了時間:約 1分24秒
2013年12月03日 PM08:05

「網膜中心静脈閉塞症(CRVO)に伴う黄斑浮腫」に適応

バイエル薬品株式会社と参天製薬株式会社は、眼科用VGEF阻害剤「(R)硝子体内注射液40mg/mL」、「(R)硝子体内注射用キット40mg/mL」(一般名:アフリベルセプト(遺伝子組換え)以下、)に対して、2つ目となる「網膜中心静脈閉塞症(CRVO)に伴う黄斑浮腫」についての適応追加承認を取得したと発表した。

アイリーアは「中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性(滲出型加齢黄斑変性)」の適応で、米国・欧州など50カ国以上で承認されており、日本でも既に2012年11月に販売を開始していた。また、今回適応が承認された「CRVOに伴う黄斑浮腫」についても米国・欧州など30カ国以上で承認されている。

(この画像はイメージです)

CRVOの日本国内の患者数は推定14万人

CRVOとは網膜静脈の内腔が閉塞し、うっ血が起こり、網膜が障害される疾患。CRVOでは、静脈の閉塞が眼内のVEGF濃度を上昇させ、それが眼内の血管透過性亢進と黄斑浮腫につながると考えられている。アイリーアはVEGFと優れた親和性で結合することで、VEGF受容体への結合および活性化を阻害することができる。臨床試験では、被験者のCRVOに伴う黄斑浮腫が減少し、視力の改善がみられたという。

早期治療の重要性

今回の適応追加承認について、治験調整委員会のメンバーである名古屋市立大学大学院医学研究科視覚科学の小椋祐一郎教授は

「CRVOに伴う黄斑浮腫はしばしば急速に進行し、患者さんの中心視力を低下させる深刻な病態です。視力改善が認められた患者さんの割合は、罹病期間が短い患者さんで大きい傾向がみられ、この疾患における早期治療の重要性がうかがわれます。滲出型加齢黄斑変性治療薬として高い治療効果を示しているアイリーアが、この疾患においても新たな治療選択肢となることは患者さんにとって大きな福音になると期待しています」
(参天製薬株式会社 プレスリリースより引用)

とコメントしている。(鈴木ミホ)

▼外部リンク

バイエル薬品株式会社 プレスリリース
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/

参天製薬株式会社 プレスリリース
http://www.santen.co.jp/ja/news/

 

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