英Skyepharma開発の喘息治療配合剤を新発売
キョーリン製薬ホールディングス株式会社の子会社である杏林製薬株式会社は11月19日、喘息治療配合剤の「フルティフォーム(R)50エアゾール 56吸入用」「フルティフォーム(R)125エアゾール 56吸入用」を新たに発売したと発表した。
「フルティフォーム」は、英国ロンドンに本拠地を置くSkyepharmaによって開発された喘息治療配合剤。フルチカゾンプロピオン酸エステルとホルモテロールフマル酸塩水和物を有効成分とするもので、加圧噴霧式定量吸入器(pMDI:pressurized metered-dose inhaler)が採用されている。
これまでに海外では「flutiform(R)」などの商品名で、欧州12カ国において発売されている。日本国内では杏林製薬が臨床開発を進め、今年9月に厚生労働省より製造販売承認を取得。11月19日、薬価収載のうえ新発売となった。
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簡単な操作での服薬、同時吸入で機能改善と症状コントロールに期待
日本における成人気管支喘息患者数はおよそ500万人と推定されているが、長期管理薬を服薬していても、十分な症状のコントロールができていない患者も少なくない。
「フルティフォーム」は炎症を強力に抑えるフルチカゾンと、気管支を速やかに拡張するホルモテロールを同時吸入できるメリットがあり、吸入直後からその効果を得ることができるほか、喘息症状を長期にコントロールすることができるという。さらにpMDIの採用により、操作が簡便で、吸入流速に関わらず吸入・服薬できるという特長ももつ。
杏林製薬では、この「フルティフォーム」の発売により、気管支喘息患者の呼吸機能の改善と症状コントロールにさらなる貢献ができるものとしている。発売に合わせ、医療関係者向けサイト「Flutiform.jp」の開設も新規に行っており、最新情報の提供にも努めている。(紫音 裕)
▼外部リンク
キョーリン製薬ホールディングス株式会社 ニュースリリース
http://www.kyorin-gr.co.jp/news/docs/
Flutiform.jp
http://www.flutiform.jp/confirm.html