導出先のギリアド・サイエンシズ社が発表
日本たばこ産業株式会社(以下、JT)が創製し、米国のギリアド・サイエンシズ社(以下、ギリアド社)に導出した抗HIV薬「エルビテグラビル(一般名)」(同社開発番号JTK-303)が、製品名Vitekta(TM)として欧州医薬品庁の承認を取得したと発表された。
(画像はWikiメディアより引用)
HIVの増殖を阻害するエルビデグラビル
エルビテグラビルは、JTが創製したインテグラーゼ阻害剤。インテグラーゼ阻害剤は、HIVが宿主細胞の染色体DNAに組み込まれる過程で働く酵素の働きを阻害することにより、HIVの増殖を阻害するという。同社は2005年3月に、日本を除く全世界でのエルビテグラビルの独占的開発権・商業化権を、ギリアド社に導出した。
エルビテグラビル配合錠は既に治療に使用開始
エルビテグラビルに先行して、エルビテグラビルを含む配合錠(エルビテグラビル 150mg/コビシスタット 150mg/エムトリシタビン 200mg/テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩 300mg)が米国・欧州・日本などにおいて、HIV-1感染症の治療に使用されている。(鈴木ミホ)
▼外部リンク
日本たばこ産業株式会社 プレスリリース
http://www.jti.co.jp/investors/press_releases