厚生労働省は22日、2014年度診療報酬改定の基本方針案を、社会保障審議会医療部会に示した。
厚労省は、8日に基本方針の骨子案を医療部会、医療保険部会の両部会に提示しており、委員の意見を踏まえ、基本方針案をまとめた。その中で、充実が求められる分野を適切に評価していく視点では、がん医療の推進に緩和ケアを含めた表現に見直したほか、新たに「かかりつけ薬局機能を活用し、患者個々の薬歴を踏まえた的確な投薬管理・指導の推進」を追加した。
患者から見て分かりやすく納得でき、安心・安全で質の高い医療を実現する視点では、患者に対する相談指導の支援、入院中の日常生活動作(ADL)低下の予防を盛り込んだ。
将来を見据えた課題には、重点課題と位置づける地域完結型の医療を提供していく中で、ICTを活用して、病院、診療所、薬局等における医療情報の共有を推進し、より円滑な連携を図る必要があるとした。
厚労省は今後、医療保険部会の議論も踏まえ、基本方針をまとめる。