シカゴのリハビリテーション専門病院との共同試験
本田技研工業株式会社(以下、ホンダ)の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは現地時間11月12日に、リハビリテーション専門病院であるリハビリテーション・インスティテュート・オブ・シカゴ(以下RIC)における、「歩行アシスト」を用いた共同試験の開始を発表した。
(画像はプレスリリースより)
「歩行アシスト」とは
ホンダの「歩行アシスト」は、けがや病気などで歩行が不自由になった人や、加齢によって脚力が低下した人の歩行改善を支援する機器だ。今回RICでは、理学療法士及び研究者が、脳卒中を経験した患者の歩行改善における「歩行アシスト」の適合性や有効性などを検証・評価するという。
「ASIMO」の開発で培われた人の歩行研究がベース
ホンダは1999年から歩行アシストの研究をスタート。ASIMOの開発で培った、人の歩行研究の蓄積をベースとして、歩行時の股関節角度センサーの情報をもとに制御コンピューターがモーターを駆動する協調制御技術を採用。この技術は、東京工業大学 三宅美博教授による「リズム音刺激による歩行の相互引き込み作用」理論を参考にしているという。
左右の足の振り出しと蹴り出しのタイミングの対称性を改善するとともに、歩幅の拡大を促し、より楽な歩行を可能にした。また、ホンダ独自開発の薄型モーターと制御システムを採用し、シンプルなベルト着用式にするなど小型軽量化に努めてきた。これにより装着時の負担を軽減し、様々な体格の人の使用が可能になったとしている。(鈴木ミホ)
▼外部リンク
本田技研工業株式会社 プレスリリース
http://www.honda.co.jp/news/2013/c131113.html