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エーザイ Broad Instituteと共同研究契約を締結

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2013年11月18日 PM04:35

顧みられない熱帯病および結核の新薬開発目指す

エーザイ株式会社は11月8日、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の共同研究施設である米マサチューセッツ州ケンブリッジの「Broad Institute」と、顧みられない熱帯病(NTDs)および結核に対する新薬開発に向け、共同研究契約を締結したと発表した。

この契約のもと、Broad Instituteのライブラリーから同定された化合物の最適化を進め、両者が協力して新薬開発を目指していくという。

(画像はwikiメディアより引用 参考イメージ)

初のプロジェクト対象疾患はシャーガス病

発表によると、最初のプロジェクトにおける対象疾患はシャーガス病(アメリカトリパノソーマ病)に決定したという。シャーガス病は、とくにラテンアメリカやカリブ諸国の貧困地域でみられる、サシガメ(ビンチューカ)に寄生する原虫クルーズトリパノソーマによる感染症。腫れや炎症、リンパ節腫腸から発熱、肝脾腫に進行し、急性心筋炎や髄膜脳炎で死亡することがあるほか、感染から数年~数十年後に慢性心筋炎、心筋症消化器症状などの慢性期症状を発症することがある。

適切な治療が受けられない場合、感染者の約3分の1が重篤な心疾患もしくは消化器疾患を発症し、死に至ることがあるとされる。ラテンアメリカでは毎年、約14,000人がシャーガス病により死亡しているとの報告もあり、早期の新薬開発が強く望まれるところである。

なお、この共同研究契約のもと実施されるシャーガス病に関するプロジェクトは、一般社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)により、助成金交付対象として採択された。(紫音 裕)

▼外部リンク

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201364.html

Broad Institute of MIT and Harvard
http://www.broadinstitute.org/

一般社団法人グローバルヘルス技術振興基金
http://www.ghitfund.org/

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