■大塚HD除き4社が減益
国内製薬大手5社の2014年3月期中間決算(連結)が出揃った。大塚ホールディングスの医療関連事業は、主力の抗精神病薬「エビリファイ」が伸長し、二桁の増収増益を達成した。一方、武田薬品、アステラス製薬、第一三共、エーザイの4社は、円安による押し上げ効果で海外売上が大幅に伸び、増収を確保したが、営業利益は販管費増などにより、軒並み減益となった。
売上高を見ると、武田薬品の医療用医薬品は、5%増の7487億円。国内は1%減の2909億円と苦戦し、高血圧症治療剤「アジルバ」、2型糖尿病治療剤「ネシーナ」などの新製品が伸長したが、2型糖尿病治療剤「アクトス」と高血圧症治療剤「ブロプレス」の落ち込みが響いた。