■後発品数量ベースは24%
東京都薬剤師会は、調剤報酬算定状況実態調査の結果を発表した。在宅訪問薬剤管理を実施していた薬局は全薬局の約27%だったことが分かった。処方箋1枚当たり金額は8922円となった。後発品の使用状況のうち、調剤数量は全調剤数量の約24%だった。
調査は都内の薬局1200軒を対象に実施し、943軒(回答率75・9%)の回答をもとに解析した。調剤報酬点数算定状況のデータとして、被用者保険・国民健康保険・後期高齢者医療にかかる2013年6月調剤分の処方箋受付回数134万8669回分のレセプトデータが収集でき、これは当該月の都内全薬局の受付回数738万回の18・3%だった。
主な調査結果を見ると、在宅訪問薬剤管理を実施していた薬局は253軒(全薬局の26・8%)で、このうち23薬局(9・1%)は医療保険加入者のみを、131薬局(51・8%)は要介護者(介護保険加入者)のみに対して実施し、両保険とも実施していたのは99薬局だった。
実施者数は合計5520人で、医療保険加入者(在宅訪問薬剤管理指導料)が538人(9・7%)、要介護者(介護保険=居宅療養管理指導費)が4982人(90・3%)。このうち、介護職と連携している実施者数は医療保険加入者が223人(41・4%)、要介護者が2973人(59・7%)となっていた。
処方箋1枚当たりの内訳は、技術料が2154円(全報酬比24・1%)、薬剤費が6768円(75・9%)だった。
後発品の使用状況では、5154銘柄(全銘柄の52・2%)が調剤され、合計調剤回数は119万7900回(全調剤回数の24・9%)、調剤数量は4423万9434単位(全調剤数量の23・9%)、薬剤料は8億6689万2528円(全薬剤料の9・5%)となった。第4回地域医薬品使用実態調査(12年10月調剤分)と比べると、銘柄数が407銘柄増、調剤回数が0・8ポイント増、調剤数量が0・7ポイント増、薬剤料が0・4ポイント増となっている。
各技術点数の算定状況のうち主な項目の対受付回数比の算定割合を見ると、[1]調剤基本料の特例5・24%[2]基準調剤加算I・IIの合計加算率60・6%[3]後発医薬品調剤体制加算I・II・IIIの合計算定率61・0%[4]嚥下困難者用製剤加算0・3%[5]無菌製剤処理加算0・007%[6]麻薬加算0・2%[7]向精神薬加算12・7%[8]薬剤服用歴管理指導料97・2%[9]重複投薬防止加算0・1%[10]在宅患者訪問薬剤管理指導料0・04%――などとなっている。
1週間当たりの開局時間(有効回答数873軒)は、基準調剤加算Iの薬局は242薬局で1週間平均開局時間は51・6時間、IIの薬局は223薬局で57・8時間、基準無届薬局は406薬局で51・1時間だった。IIの薬局は、Iおよび無届出薬局より平均1週間当たり6時間長く開局していた。また、週50時間以上開局している薬局の割合は、Iが56・1%、IIが86・5%となっている。