4月の調剤医療費の内訳を見ると、技術料が7・5%増の1488億円、薬剤料が12・6%増の4429億円と二桁の伸びを示した。薬剤料のうち、後発品薬剤料は28・3%増の478億円だった。
薬剤料の約85%を占める内服薬は、406億円増の3705億円となった。薬効分類別では、総額が最高の循環器官用薬が80億円増の977億円となり、伸び幅が最も高かったのは中枢神経系用薬の82億円、総額は587億円となった。
処方箋1枚当たりの調剤医療費を都道府県別に見ると、石川県の1万1114円が最高で、佐賀県の7417円が最低だった。伸び率は7・3%増加した沖縄県が最高で、3・7%増加した奈良県が最低だった。
後発品薬剤料から後発品の割合を見ると、数量ベースは新指標で46・5%、薬剤料ベースでは10・8%、全処方箋枚数のうち後発品を調剤した処方箋枚数の割合を示す後発品調剤率は53・6%となった。
後発品薬剤料のうち内服薬は、100億円増の431億円。薬効分類別では、循環器官用薬が総額では最高で111億円、次いで消化器官用薬が83億円、中枢神経系用薬が45億円となった。
都道府県別では、新指標で見た後発品の数量ベースは最高が沖縄県の62・9%(旧指標42・6%)、最低が徳島県の38・3%(旧指標25・0%)となったが、処方箋1枚当たり後発品薬剤料は岩手県の1004円、薬剤料の伸び率は群馬県の27・3%が最高だった。
■5月の調剤費は7%増
また、5月の調剤医療費は、7・0%増の5725億円、処方箋1枚当たりでは6・0%増の8628円となった。薬剤料のうち、後発品の伸び率は20・8%増の460億円、後発品の数量シェアは新指標で46・7%、後発品調剤率は53・6%と、4月と同水準だった。
調剤医療費の内訳を見ると、技術料が2・8%増の1450億円、薬剤料が8・5%増の4266億円となった。内服薬は、271億円増の3560億円、薬効分類別では、総額が最高の循環器官用薬が49億円増の940億円となっている。
後発品薬剤料から後発品の割合を見ると、数量ベースは新指標で46・7%、薬剤料ベースでは10・8%、全処方箋枚数のうち後発品を調剤した処方箋枚数の割合を示す後発品調剤率は53・6%となった。
都道府県別では、処方箋1枚当たり後発品薬剤料は岩手県の995円、薬剤料の伸び率は香川県の25・2%が最高だった。