1日1時間、毎日歩く習慣がある女性では、閉経後、乳がんにかかるリスクが14%低くなるという調査結果が、アメリカがん協会(American Cancer Society)より報告されました。
(画像はwikiメディアより引用)
調査は、73,615人の女性を対象に、1992年から17年間にわたって行われました。この期間中に、乳がんと診断された女性は、4,760人でした。
対象者の運動習慣を追跡すると、1週間で少なくとも7時間歩くと答えた人では、1週間で歩く時間が3時間未満とした人と比べると、乳がんにかかった人の割合が14%低くなっていたのです。そして、1週間に7時間の歩き、激しい運動も組み合わせている人では、歩く時間が3時間未満の人たちに比べると、乳がんにかかるリスクが25%も低くなっていました。
このことから、運動が女性の体を乳がんから守る上で大いに役に立つことが分かりました。1週間で7時間歩くとした人の歩行スピードは、時速にして4~5キロ。普通のスピードの歩行で十分効果が出ることが確認されています。
アメリカがん協会では、1週間で、早足程度の運動を150分、または、エアロビクスダンスやランニングなど、呼吸が速くなり汗ばむ程度の激しい運動を75分行うことを推奨しています。
運動が健康によいことは、もはや言うまでもありません。1日5キロ、1時間の歩行、ぜひあなたの日常に取り入れてみてください。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Study Links Walking to Lower Breast Cancer Risk
http://www.cancer.org/cancer/news/news/
Recreational Physical Activity and Leisure-Time Sitting in Relation to Postmenopausal Breast Cancer Risk
http://cebp.aacrjournals.org/content/22/10/