健康食品、違法ドラッグの取り締まり
10月22日、厚生労働省が平成24年度の「無承認無許可医薬品等買上調査」の結果を発表した。
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「無承認無許可医薬品等買上調査」は、厚生労働省の委託事業により、各都道府県で健康食品や違法ドラッグを購入し、国立医薬品食品衛生研究所で分析を行うもの。
今回、強壮効果を目的として販売されている健康食品118製品を33道府県で購入したが、医薬品成分は検出されなかった。違法ドラッグは、195製品について36都道府県が買上を実施し、その中の188製品から28種の指定薬物、1種の麻薬を検出したという。
違法健康食品、違法ドラッグの健康への弊害
毎年このような調査が行われる理由として、健康食品に、原則禁止されている医薬品成分が含有されている例があること、医薬品成分によって、服用者に健康被害が発生した事例が報告されていることが挙げられる。また、違法ドラッグについては、乱用によって健康に害が及ぶ可能性がある。さらには、麻薬や覚醒剤に手を出すきっかけとなることも懸念されている。
プレスリリースには「国民の皆様への注意喚起」として、以下の文が掲載されている。
これらの製品は、以下のような健康被害を起こす可能性がありますので、購入しないよう注意してください。また、これらの製品をお持ちの方は直ちに使用を中止して、健康被害が疑われる場合には医療機関を受診してください。
これらの製品は、指定薬物及び違法ドラッグにより、めまい、嘔吐、錯乱、衝動、行動等の有害作用を発症することや、死亡に至ることもあります。
なお、分析結果は各都道府県に配布されており、関係都道府県で販売停止・回収等作業が行われた。(mizube)
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