ジレニア(R) 新しい試験データ
スイス・ノバルティス社は、第29回欧州多発性硬化症治療研究会議で、再発性多発性硬化症(MS)患者に対して「ジレニア(R)」(一般名:フィンゴリモド)を継続投与したところ、脳萎縮が低下し、それに伴い身体的障害の進行が認められない患者の割合が高くなるという新たな試験データを発表した。
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脳萎縮が3分の1抑制
試験は、初めから継続的にジレニア0.5mgを投与された患者と、2年間のプラセボ投与後にジレニアの投与を開始した患者とを比べた。その結果、試験開始から継続的にジレニアを投与された患者の脳萎縮は、遅れて投与された患者と比べて3分の1程度低いことが示されたという。
また、疾患活動性を認められなかった患者は、疾患活動性がありMSの進行が認められた患者と比べて、一貫して低い脳萎縮率を示した。ジレニアの脳萎縮に対する有用性は、疾患活動性を認められなかった患者と認められた患者、どちらにもみられたという。
同社では、今回のデータから、脳萎縮率が高い多MS患者は、身体的障害が進行する確率が高くなるということがわかったとしている。
ジレニアの有効性を補強する結果に
ジレニアはMSに対する唯一の経口治療薬であり、脳萎縮を遅延させることが示されていた。今回の新しいデータは、ジレニアがMSに有効であるということをさらに証明するものになったとしている。(たなか牡丹)
▼外部リンク
ノバルティス ファーマ 株式会社 プレスリリース
http://www.novartis.co.jp