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恋愛ホルモン・オキシトシン 男女で違う働きが

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2013年10月23日 PM09:18
親しみや、愛情に作用するのは主に女性

オキシトシンというホルモン、聞いたことがありますか?愛情ホルモン、恋愛ホルモンなどの別名も持っているホルモンです。好きな人と親密度がアップしたり、お母さんが赤ちゃんに授乳したりするときなど「愛しい」と感じるときに作られるとされています。

(この画像はイメージです Stuart Miles/FreeDigitalPhotos.net)

このホルモン、実は男性と女性の間では、異なる働きをすることが分かりました。女性ではこのホルモンが、分泌されると、より親しみを感じたり、愛情を感じたりするのですが、男性の場合では、仕事や社会の上での他の人との競争について、より繊細に感じ取るようになることが分かりました。

オキシトシンを投与されると、人間関係についての理解度がアップ

実験は、イスラエルのUniversity of HaifaのSimone Shamay-Tsoory教授らによって、20歳から37歳の62人の男女に対して行われたもの。グループを二つに分け、一つのグループはオキシトシンを、別のグループはプラセボを投与されました。そして、色々な人間関係や社会関係を写したビデオを見てもらい、ビデオで表現される関係が「家族や友人との関係」「恋愛関係」「競争関係」のいずれに分類されるかを答えてもらいました。また、1週間後に、今度はオキシトシンとプラセボを入れ替えて、同じように観察を続けました。

その結果、全体的なところでは、オキシトシンを投与された人たちの方が、人間関係や社会関係について、より正確に理解できることが分かりました。

そして、オキシトシンを投与された男性では「競争関係」にある状態の解釈が、より正確に行われるようになり、女性では「家族や友人との関係」にある状態の理解がより正確に行われることが分かりました。意外なことに、オキシトシンは恋愛ホルモンとも言われているにもかかわらず、男女とも「恋愛関係」の理解度には変わりがありませんでした。

男性では、恋愛関係や家庭環境が充実していると、仕事もうまくいくという人がいます。もしかしたら、本能のなせる技なのかもしれませんね。(唐土 ミツル)

▼外部リンク

Another Scientific Proof of the Difference in Social Perception between Men and Women
http://www.newswise.com/articles/

Oxytocin facilitates accurate perception of competition in men and kinship in women
http://scan.oxfordjournals.org/content/8/3/313

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