中央社会保険医療協議会薬価専門部会は16日、試行的導入を継続している「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」の検証作業をスタートさせた。厚生労働省は、国内製薬企業の加算額と開発要請品目の対応状況を示し、加算対象品目を持ちながら開発要請を受けていない“ミスマッチ企業”が35社存在することを明らかにした。また、新薬創出等加算の仕組みを検証するため、真に医療の質を向上させる医薬品の国内開発費、適応外薬等解消のための研究開発費を合計した額を評価指標とする案も示した。
■適応外薬の解消努力は評価
この日の部会は、次期薬価制度改革で最大の焦点とされる新薬創出等加算の恒久化に向け、仕組みの検証作業に着手した。厚労省は「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」の検討結果を受け、開発要請された品目について、加算を受けた国内製薬企業の対応状況を示した。