ハンディ測定器「フリースタイルプレシジョンプロ」
アボット ジャパン株式会社は、医療現場で血糖と血中β−ケトンを両方測定できる「フリースタイルプレシジョンプロ」を10月2日発売したと発表した。
(画像はプレスリリースより)
CDCの指針に適合した二次感染予防対策
1枚ずつホイル包装された電極(センター)を採用し、電極を介した血液や細菌による二次感染リスクを回避。未使用電極と使用済み電極を分けて適切に管理するとした米国疾病対策予防センター(CDC)の指針に適合させている。また、二次感染防止に向けて、抗菌性プラスチック外装を採用し、電極の挿入口ごと取り外してクリーニングや交換ができるようになっているという。
ワイヤレスでデータ管理システムに送信可能
この測定器は、糖尿病の病態管理で重要な指標である血糖値と血中β−ケトンの両方を測定できる新しい測定器である(β−ケトンを測定するには、専用電極の交換が必要)。さらに、病院内の無線ネットワークに接続できる機能を搭載し、患者のそばで測定したデータを、ワイヤレスで院内のデータ管理システムにリアルタイムで送信できる。また、二次元バーコードの読み取り機能により、患者識別のバーコード管理にも対応。診察スタッフの作業軽減と、必要な措置への迅速な対応が可能になるとしている。
5秒で高精度に測定可能
この測定器は、ヘマトクリット(血液中の赤血球の容積率)の影響を最小限に抑えたシステムによって、5秒で高精度に血糖値が測定できるという。従来品では20秒かかっていた測定時間が大幅に短縮している。
必要な検体量は血糖測定で0.6μL、β−ケトン測定で1.5μL。データメモリは2,500回分の測定結果を記録できる。装置重量は約300g、単3乾電池2本で使用する。
アボット社は、ダイアベティスケア事業部として糖尿病関連の測定器開発に力を入れている。(長澤 直)
▼外部リンク
アボット ジャパン株式会社 プレスリリース
http://www.abbott.co.jp/