バッカル部位に投与
大鵬薬品工業株式会社と帝國製薬株式会社は9月25日、がん性疼痛治療剤「イーフェンバッカル錠」(一般名:フェンタニルクエン酸塩)の発売を発表した。
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イーフェンバッカル錠は、がんによる持続痛がコントロールされている場合においても一時的に起こる急激な痛み(突出痛)に対し即効性の鎮痛効果を示す、国内初のフェンタニル速放性製剤。4月30日現在34ヶ国で承認され、「Fentora(R)」(アメリカ)や「Effentora(R)」(ヨーロッパ)などの製品名で販売されている。
上顎臼歯の歯ぐきと頬の間(バッカル部位)に投与を行い、口腔粘膜から薬剤を吸収させる。50μg・100μg・200μg・400μg・600μg・800μgがあり、通常、成人に対しては1回の突出痛に対して、フェンタニルとして50μgか100μgから投与を開始する。1回容量の上限は800μg。
大鵬薬品が開発
イーフェンバッカル錠は、アメリカ・シーマ社(現在はセファロン社)と2005年に締結したライセンス契約に基づき、国内で大鵬薬品が開発を行ったもの。大鵬薬品と帝國製薬との業務提携により、帝國製薬が製造販売承認を取得した。
今後は帝國製薬が輸入・製造、大鵬薬品が販売を行うとしている。(小林 周)
▼外部リンク
大鵬薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.taiho.co.jp/corporation/news/pdf/0647_13800
帝國製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.teikoku.co.jp/japanese/contents/newsrelease/