高齢者の多い前立腺がん患者250人から回答
株式会社QLifeは9月26日、前立腺がん患者を対象に行った調査「前立腺がん患者の服薬」についての結果を発表した。
(画像はプレスリリースより)
近年、日本人の死因の一つとして大きなウエイトを占めるようになった肺炎。その背景にあるのが、高齢者の肺炎の増加だ。原因としてもっとも多いものに「誤嚥性肺炎」があるが、そのリスクには、食事や胃・食道内容物の逆流のほか、医薬品の服用も挙げられる。一般に、高齢になるにつれ多剤併用の患者が多くなる傾向があり、誤嚥のリスクを減らすとされるOD錠や嚥下補助ゼリーにいたっては、その存在すら知らない場合も少なくない。そこで同社では、高齢者の患者が多い前立腺がん患者にアンケートを実施したという。
調査の概要は以下の通り。
(2) 有効回収数:250人
(3) 調査方法:インターネット調査
(4) 調査時期:2013/8/12~2013/8/19
(株式会社QLife ニュースリリースより引用)
患者の約3割が薬に不満
前立腺がん患者の約4人に1人が1回に最大5錠以上の薬を服用し、約8%が最大8錠以上を服用。糖尿病や高血圧以外の心疾患、脳血管障害、腎障害などの疾患を併発していると、服薬錠数は増える。
「飲みづらい」や「喉につっかえた感じがした」など、薬に対して不満を抱えている人は約3割。その比率は最大服薬錠数が5錠以上の患者では半数まで増加する。
口腔崩壊錠(OD錠)については服薬経験者の約8割が「満足している」と回答し、その理由としては「飲みやすい」や「水が少なくてよい」、「外出先でも気軽に服用できる」といった答えが寄せられた。4人に1人の割合で服薬中の薬にOD錠が発売されたら「変更したい」と回答したものの、OD錠の服薬未経験者は変更に消極的で、高齢者にとっては「誤嚥を減らす可能性がある」という情報なども不足しているのではないかと推察している。(小林 周)
▼外部リンク
株式会社QLife ニュースリリース
http://www.qlife.co.jp/news/4761.html