腹腔鏡手術に使用可能
帝人株式会社は9月19日、植物由来成分の生分解性ポリマーを使用したゲル状の癒着防止材を開発したことを発表した。
(画像はプレスリリースより)
この癒着防止材は、セルロースを化学修飾したゲル状の多糖類ポリマー。そのため術野の狭い部位や形状が複雑な部位の手術、腹腔鏡手術に使用することができる。さらに、植物由来の生分解ポリマーであるため、数日間で生体内に吸収され、除去する必要がないという。
現在の癒着防止材はシートタイプが主流として使用されているが、これでは術野の狭い部位や形状が複雑な部位の手術、腹腔鏡手術に使用することは困難とされていた。
2020年実用化目指す
この癒着防止剤については、すでに動物実験で癒着防止効果を確認済み。
帝人は、腹腔鏡手術用の器具も併せて開発を進めており、2020年までの実用化を目指すとしている。(小林 周)
▼外部リンク
帝人株式会社 ニュースリリース
http://www.teijin.co.jp/news/2013/jbd130919_55.html