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医薬基盤研究所、理化学研究所、創薬支援ネットワーク―HTSで化合物探索に着手

読了時間:約 1分16秒
2013年09月30日 AM09:51

医薬基盤研究所の創薬支援戦略室(Center for Innovative Drug Discoveryand Development:iD3)は、アカデミアが持つ創薬シーズから有望な課題を複数選定し、理化学研究所のハイスループットスクリーニング技術を活用した化合物探索に着手する。創薬支援ネットワークの枠組みを通じて、実際に実験施設を動かす初の本格的な技術支援となる。

アカデミアの基礎研究成果を実用化につなげるためには、知的財産管理を含めた研究戦略づくりと、技術支援の両面からサポートが必要になる。

iD3は製薬企業出身者をはじめとする経験豊富なコーディネーターを揃え、今年5月の設立以降、面談や問い合わせなどを含めたシーズの収集・評価で100件を超える実績を上げている。

また、研究戦略の側面からは研究者の相談に応じる「創薬ナビ」を6月から稼働したほか、研究機関、製薬企業、CRO、CMOが持つ医薬品開発に役立つ画期的な技術を収集・登録する「創薬アーカイブ」の申し込みを7月に開始している。

さらに8月には創薬ナビや創薬アーカイブへの参加を呼びかけたり、研究人材を育成するために大学・研究機関・研究グループを直接訪問するキャラバン事業に乗り出すなど、事業を活発化している。

キャラバンについては、全国の大学等へダイレクトメールで要望を募ったところ、反響が大きく、既に訪問が始まっている。

こうした中で動き出すスクリーニング事業は、来年度予算の概算要求で厚生労働省が基盤研向けに盛り込んでいる化合物探索を前倒しして試行するもので、理化学研究所の「創薬・医療技術基盤プログラム」の枠組みを活用する。対象は5課題程度を想定している。

 

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