中央社会保険医療協議会は25日、薬価専門部会を開き、次期薬価制度改革に向けて製薬業界から意見聴取した。業界団体の日本製薬団体連合会、米国研究製薬工業協会(PhRMA)、欧州製薬団体連合会(EFPIA)は、新薬創出等加算が国内の新薬開発を加速させていると強調。改めて恒久化実現を要望した。委員からは、未承認薬の解消に取り組む業界の努力を概ね評価する声が上がった。
日薬連の内藤晴夫会長は、イノベーションと安定供給の二つの評価を要望。加算恒久化と必須薬の薬価改定方式見直しを訴えた。特に最近1年半でアルツハイマー病、肝癌など、アンメットニーズの高い疾患の薬剤開発が新たに15件開始されたことを示し、「こうした流れを減弱してはいけない。さらに取り組みを加速させるため恒久化をお願いしたい」と述べた。