スペイン名物、ワインにこんな効果が
スペインの名物と聞いて、思い浮かぶのはなんですか?パエリア、闘牛などにならんで、ワインもスペインの名物の一つ。スペインは、フランス、イタリアに続く世界第3位の生産量を誇る国なのです。
(画像はイメージです。James Barker/FreeDigitalPhotos.net)
ワインとうつの関係を追求した、なんともスペインらしい研究が発表されました。対象になったのは、少量のお酒を飲む習慣がある55歳から80歳の約5500人です。この調査報告によれば、適量のワインを飲んでいる人では、うつにかかるリスクが低くなるというのです。特に効果が見られていたのは、1週間にワイングラス2杯から7杯のワインを飲んでいる人たちでした。
摂りすぎは害でも、適量ならメリットに
アルコールの摂りすぎは、身体の健康にも、こころの健康にも害をもたらします。けれども、今回の研究で明らかになったように、少量のワインには、心の健康によい効果があるのです。さらに、同じように、少量のワインを飲んでいた人では、心臓血管系の病気にかかるリスクも少なくなることが分かりました。
このことから、心臓血管系の病気と、うつの間には、共通するメカニズムがあるのではないか、という指摘もあり、今後さらなる調査が行われる予定です。
美味しいパエリアに、グラス一杯のワイン。たまには、スペインの香りを思いっきり楽しみながら、心の健康管理をしてみるのも良いかもしれませんね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
A wine a day…
http://www.alphagalileo.org/
Alcohol intake, wine consumption and the development of depression
http://www.biomedcentral.com/