小児の腎性貧血に適応追加
協和発酵キリン株式会社は、腎性貧血治療剤「ネスプ(R)」の小児適応追加の承認を9月13日に取得したことを発表した。
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2007年7月の発売以来、ネスプは持続型赤血球造血刺激因子製剤として、成人の保存期慢性腎臓病から透析期まですべての腎性貧血に対して、臨床効果、安全性とも高く評価され、多くの医療機関で使用されている。
一方、小児における保存期慢性腎臓病と腹膜透析患者の腎性貧血に対しては、エスポー(R)皮下用など既存のエリスロポエチン製剤が使用されている。これは週1回または2週に1回の皮下投与の必要がある上に、小児の血液透析患者には使用できなかった。
通院頻度などの低減が期待
今回の承認取得でネスプは、腎性貧血患者に対して小児から成人まで使用できることになった。
既存のエリスロポエチン製剤に比べ、投与頻度の低減も可能となる。これは小児の保存期慢性腎臓病患者、腹膜透析患者にとって通院頻度や疼痛機会の低減につながる可能性があり、従って家族や医療スタッフの負担も軽減されることが期待できるとしている。(馬野鈴草)
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協和発酵キリン株式会社 ニュースリリース
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