■緩和医療薬学会が調査
日本緩和医療薬学会の健康保険・介護保険対策委員会が行った実態調査によると、保険薬局の医療用麻薬の不動在庫金額が1年間で約2700万円に上っていた。廃棄金額は3年間で約724万円に及んでおり、これを麻薬小売業者の免許を取得している全国の保険薬局に当てはめて試算すると、不動在庫金額は1年間で推計約75億円、廃棄金額は3年間で推計約20億円に上る。同委員会は、薬局間の麻薬譲渡、譲受における規制緩和を要望している。
調査は、緩和医療に関わる全国の薬局、医療機関等の医療提供施設に勤務する薬剤師421人から回答を得たもの。