アンジオテンシンII受容体拮抗薬と利尿剤を配合
塩野義製薬株式会社は、高血圧症治療薬「イルトラ(R)配合錠LD/HD」を、9月4日新発売したと発表した。
(画像はプレスリリースより)
アンジオテンシンII受容体拮抗薬イルベサルタン(製品名:イルベタン(R))と利尿薬として実績のあるトリクロルメチアジド(製品名:フルイトラン(R))との配合錠で、8月27日付で薬価収載されている。
組み合わせで効果アップ、副作用減少
アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)と少量の利尿剤の組み合わせは、日本高血圧学会の治療ガイドラインで推奨されている。降圧効果の相乗作用だけでなく、互いの副作用の相殺の可能性も高いという。イルトラ配合錠は、24時間降圧効果が持続するイルベタンと、1960年から広く使用されている利尿剤フルイトランを配合。ARB/利尿薬配合薬で初のトリクロルメチアジド配合剤となる。
配合量の異なる2タイプを発売
「イルトラ配合錠LD」はイルベタン100mg/フルイトラン1mg、「イルトラ(R)HD」はイルベタン200mg/フルイトラン1mgをそれぞれ配合。イルベタン単独投与よりも、臨床試験において良好な降圧効果を示すことが確認されているという。
塩野義製薬は、「イルベタン」およびその配合薬を国内販売の最重要戦略品目の一つと位置づけ、各単独製剤と合わせたイルベタンファミリーとして、医療機関への情報提供の推進と、高血圧症患者への貢献に尽力するとしている。(長澤 直)
▼外部リンク
塩野義製薬株式会社 プレスリリース
http://www.shionogi.co.jp/