医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 三和化学研究所 富士薬品と共同開発した、痛風・高尿酸血症治療剤を新発売

三和化学研究所 富士薬品と共同開発した、痛風・高尿酸血症治療剤を新発売

読了時間:約 59秒
2013年09月11日 PM10:58

共同開発した治療剤が発売

株式会社三和化学研究所は、株式会社富士薬品が創製し、両社が共同開発を進めてきた痛風・高尿酸血症治療剤「ウリアデック(R)錠」(一般名:トピロキソスタット)の発売を開始したと発表した。

ウリアデック錠は、非プリン型の基本骨格を有するキサンチンオキシダーゼ阻害剤。プリン体の最終代謝産物である尿酸の生成に関与するキサンチン酸化還元酵素(XOR)に対し、選択的かつ可逆的な阻害作用により、尿酸の生成を抑制して血中尿酸濃度を低下させるという。

(画像はプレスリリースより)

メタボだけでなく、慢性腎臓病のリスクも

高尿酸血症は、痛風関節炎、痛風結節、尿路結石等の発症原因であることが広く知られている。また、肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病といったメタボリックシンドロームとの関連だけでなく、近年では、慢性腎臓病(CKD)のリスクが高まることも報告されている。日本では、30歳以上の成人男性の30%が高尿酸血症をもっていると言われるなど患者数は増加傾向にあり、高尿酸血症に対する治療の重要性が高まっているという。

ウリアデック錠の特徴は、確実な尿酸低下の作用があることと、軽度から中等度の腎機能障害患者に対しては、用量調整の必要がないということ。また、中等度腎機能障害患者においても、90%の治療目標達成率(血清尿酸値6.0mg/dL以下)を有することだという。

なお、共同開発先の富士薬品では、同剤を「トピロリック(R)錠」の製品名で販売するとしている。(堤朝子)

▼外部リンク

株式会社三和化学研究所 ニュースリリース
http://www.skk-net.com/

 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • アミバンタマブ+ラゼルチニブでEGFR遺伝子変異を有する進行NSCLCのOSを大幅に改善(第Ⅲ相試験MARIPOSA)
  • エピソード記憶能力を誰でも簡単に計測可能なスマホアプリ、特許取得-富山大ほか
  • ウゴービ電子添文改訂、 MACE発現リスク20%低下示したP3データ反映-ノボ
  • 炎症性腸疾患に対するduvakitugの有効性・安全性の追加データ発表-仏サノフィほか
  • ミリキズマブ投与のIBD患者、多くが2年後も臨床的寛解/内視鏡的改善を維持-米リリー
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい