味の嗜好ニーズに合わせて継続服用へ
アボットジャパン株式会社は9月2日、経腸栄養剤(経口・経管両用)エンシュア(R)・Hのメロン味を新たに発売したと発表した。
(画像はプレスリリースより)
メロン味は日本オリジナルで、これまでのバニラ味、コーヒー味、バナナ味、黒糖味の4種類に加わり、患者の多様な味の嗜好に対応できる製品ラインナップとなる。
患者アンケートに応えての発売
2010年に実施された、日本調剤株式会社による経腸栄養剤を経口摂取している患者への服用意向に関するアンケートによると、栄養剤の選択の最重要ポイントは「味」(73.2%)。また、64.5%が、「複数の味を望む」という調査結果だった。こうした新しい味を期待する患者や、これまで経口栄養剤を継続的に服用することが難しかった患者に向け、今回、日本オリジナルのメロン味を発売することとなったという。
エンシュア・Hは高濃度タイプで、少量でも確実な栄養摂取が可能。手術後の栄養保持や、長期にわたって経口食事摂取が困難で、高カロリー(1.5kcal/ml)の経腸栄養剤を必要とする患者の栄養補給に適しているという。
経腸栄養剤のリーディングカンパニー
アボット社の栄養剤は、1988年に医薬品で初めてのリキッドタイプ経腸栄養剤エンシュア・リキッド(R)の発売以来、25年の歴史を持つ。1990年に医薬品としては初めてコーヒー味を追加し、また、高濃度タイプやバッグタイプを発売した。
2000年より病態別栄養管理の意義が広く唱えられるようになり、炭水化物調整食品グルセルナ(R)等を発売、。経腸栄養のリーディングカンパニーとして、深刻な病態や特別な栄養投与が必要な患者の個々のニーズに応え、栄養療法の普及に努めている。
同社栄養剤製品事業部の武知秀幸執行役員事業部長は、
としている。(長澤 直)
▼外部リンク
アボットジャパン株式会社 プレスリリース
http://www.abbott.co.jp/