8月末日での制限解除を発表
Meiji Seika ファルマ株式会社は8月30日、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬の「オーキシス(R)9μgタービュヘイラー(R)28吸入」(一般名:ホルモテロールフマル酸塩水和物)について、これまで付与されてきた投薬期間制限が8月末をもって終了し、これ以降制限解除となることを発表した。
「オーキシス9μgタービュヘイラー28吸入」は、アストラゼネカ株式会社が製造販売承認を取得、2012年8月28日に薬価収載され、2012年9月3日にMeiji Seika ファルマが発売を開始していた。製造はアストラゼネカが、流通・販売・プロモーションはMeiji Seika ファルマが担当している。
(画像はwikiメディアより引用)
安定期薬物療法の薬剤としての推奨も
同剤は、長時間作用性β2刺激薬(LABA)の吸入剤。1回1吸入を1日2回行う。吸入5分後にすみやかな効果を発揮し、約12時間という長期間の呼吸機能改善効果がある点が特徴となっている。
また利便性の高いタービュヘイラーをデバイスとして採用している点も特徴であり、COPD治療薬として高い評価を受け、世界70以上の国と地域で承認を受けている。今年4月には、日本呼吸器学会から発表された「COPD診断と治療のためのガイドライン第4版」において、安定期薬物療法の薬剤として推奨された。
新医薬品であることから、2008年3月19日付の厚生労働省告示第97号に基づいて、これまでその投薬期間は1回14日分を限度とされてきたが、この制限が8月末日をもって解除され、14日以上の投薬が可能となった。
Meiji Seika ファルマでは、これによりCOPD患者の通院に要する身体的負担を軽くすることが可能となり、さらなるQOL向上につながるものと期待するとしている。 (紫音 裕)
▼外部リンク
Meiji Seika ファルマ プレスリリース
http://www.meiji-seika-pharma.co.jp/pressrelease/2013/