総務省は8月30日、医薬品に関わる医療事故を防止するため、医療機関で業務手順書に基づき安全に取り扱うことができているかの確認を、患者への投薬段階まで徹底するよう厚生労働省に勧告した。投薬段階で別の患者に医薬品を投与したりするなどの医療事故件数が多いことを受けた措置。同省が行政評価を行うために実施した調査結果から、医薬品の安全管理対策に改善の余地があると判断した。
調査は、昨年8月~今年8月まで、厚労省、国立病院機構、都道府県、保健所、医療機関等を対象に実施されたもの。医療機関で安全管理体制が確保できているかどうか、国の指導監督が適切に実施されているかどうかを評価した。